那野「何か...よく分からない。
関係ない。大切じゃない。
一番好きなのは俺だって
いつもヒノは言うけどさ
その言葉を信じたいとは思うけど
そう言う割に、いつも
俺は後回しだよな。」
妃乃「後回し?」
那野「キノの事は振ったのに
何かあるとすぐに駆け付けて
俺の知らない所でニノと会って
あっちはあっちでいつも平気な顔してて
なんてゆーか、意味不明。
結局、ヒノは中途半端が
心地良いんじゃない?
俺たち三兄弟から大切にされる
自分に酔ってるんじゃない?」
妃乃「違うよ!本当に私は
1番、ナノの事が大切なんだよ。」
那野「俺の事が大切なら普通
そばにいるだろ。キノやニノの事を
後回しににするのが普通だろ。
何かとヒノは俺の事を理由にしたがるけど
行動と言葉が伴ってないよ。
悪いけど、俺。教室戻るから。」
那野の後ろ姿に私は
かける言葉が見つからなかった。



