新堂三兄弟のお姫様


お昼休みになると那野は
いつも通り私の事を迎えに来てくれた。

渡り廊下脇に設置されてる
テラス席に座ると
私と那野はお弁当箱を広げる。

最近では、こうして2人で
お昼ご飯を食べる事が多くなった。

ずっと考えてた。
仁野に言われた言葉を。
那野に伝えるべきか。
そうじゃないのか。

今日、喜野に話して気付いた事。
素直に気持ちを話せば相手も
素直な気持ちで答えてくれる。

だったら、きちんと話そう。
例え、那野を傷付ける事になったとしても。

妃乃「あのね、ナノ...」

そう思ったのに、突然現れた
キノが私の腕を引っ張ってきた。