ーガラガラ 図書室を出ようとする仁野の腕を掴むと 低い声で何だよと仁野は言った。 妃乃「話したらナノは傷付くんじゃない?」 仁野「例え、傷付けたとしても話せ。」 妃乃「嫌だよ、私はナノを傷付けたくない! 1番、傷付けたくない。」 仁野「アホなのか。 中途半端な優しさこそが 最も人を傷付ける。 いい加減気付け。」 仁野はいつも私の為を思って 言ってくれてる。 そんな事は分かってるけど 解決した事をわざわざ 那野に伝える必要は ないんじゃないかと思った。