『振られたら、逃げる道は
見つかってるじゃねぇか。
別の高校に行って、新しい男
見つければいいだろ。
何を迷う必要があるんだよ。』
あの時の、仁野の言葉は忘れない。
仁野のおかげで私は
那野と付き合う事が出来た。
妃乃「...変わらないよ。
私は、ナノ以外考えられない。」
仁野「だったら...
知りたがる事自体間違ってる。
腹の中が決まってるなら
どんな物事にも動じずに貫き通せ。
中途半端な優しさは残酷だ。」
私たちの乗る電車がホームに
着くと立ち上がり
仁野はその電車に乗った。
1人になりたくて...これ以上
仁野の正論を聞きたくなくて
子供みたいに仁野から逃げた。



