仁野「そうやって、簡単に人を褒めるな。」

妃乃「何で?だって、悪く言われるよりも
褒められた方が嬉しいでしょ?」

仁野「褒められて
傷付く事だってあるんだよ。
もう帰れよ!」

不機嫌なのはいつもの事だけど
何で私が怒られるの?
ただ、話しかけただけなのに。
ただ、褒めただけなのに。

褒められると傷付くって何なのさ。

妃乃「言われなくても帰るよ!」

仁野と喧嘩するのは
いつもの事だけど
今日の仁野は変だった。

何が変なのかは私には分からない。
その答えを知ってるのは那野だ。
こうゆう時、いつも隣には
那野がいてくれた。
話せば那野は答えをくれる。

那野に会いたい。
そう思った私は最寄駅で
那野を待つ事にした。

委員会なんて
そう長くはかからないだろう。

那野に借りた本を読み始める。
その本は私には少し難しかった。