でも...、私は小さい頃から
当たり前のように隣にいた
那野の事を好きになった。

だから、喜野が私を好きになるのも
おかしな話ではないのかもしれない。

ーガラガラ

喜野「ヒノ!ヒノ!今日ね
水瀬ちゃんと駅前に出来た
カフェに行くんだけど
ヒノも一緒に来ない?」

私の手を握り締めてくるのはいつもの事。
でも、水瀬さんがあんな事言うから
そうかもしれないと思ったから
私は喜野の手を振り払ってしまった。

喜野「ヒノ、どうしたの?」

妃乃「ごめん。キノ。
今日はナノと帰るから
また今度ね。」

喜野「うん、そっか。」

喜野の事が突然、男の人に見えて
ひどく戸惑った。