新堂三兄弟のお姫様


妃乃「ナノはバカなの?
決まってるじゃん。
答えはもちろん、YESだよ。
私は那野が世界で一番大好きだ。」

那野「...俺もだ。」

ーキンコンカンコン

授業終了のチャイムが鳴ると
教室から続々と生徒が廊下へと出て来る。

この扉を誰かが開ければ見つかってしまう。

扉を隔てた向こう側の雑踏に
怯む事なく那野は私の唇にキスをした。

那野「このまま続ける?」

妃乃「そんなスリル求めてない。」

那野「そっか。じゃあ続きは
今日の放課後だな。」

妃乃「...バカ。」

私の頭を優しく撫でた後
立ち上がった那野は
空き教室の扉に手をかける。