那野「でも、出来れば俺は
ヒノと喧嘩はしたくない。」
妃乃「喧嘩しても謝ればいいよ。」
那野「でもそのせいで
またヒノを傷付けたら...
また泣かせたら...?」
妃乃「話せばいいよ。
想ってる事、ちゃんと全部話そう。
それから、2人で笑おうよ。」
後ろにいた那野が突然
私の前に現れるもんだから
そのカッコ良さに目が眩んだ。
物心ついた頃から那野とは
一緒にいるけど、今日ほど
那野の事をカッコイイと
思った事はない。
真正面から私の事を抱き締めた
那野が私に問いかける。
那野「ヒノの事、他の誰にも
渡さないけど、それでもいい?」
妃乃「何それ。」
那野「俺、死ぬまで絶対に
ヒノといたい。...いや、死んでからも
ずっと一緒にいたい。
拒否するならこれが
最後のチャンスだけど?」



