新堂三兄弟のお姫様


妃乃「怒ってないの?」

那野「俺もどう謝ろうか考えてた。
昨日は言い過ぎたっつーか
余裕なかったなって反省した。
ごめんな、ヒノ。」

仲直り出来た。喧嘩だとは
気付かなかったけど
那野が私を嫌いにならないで
本当に良かった。でも...
ちゃんと伝えなきゃ。

また、那野を怒らせるかもしれないけど
喜野の気持ちをちゃんと伝えたい。

妃乃「でもね、やっぱり私は
キノの事をあんな風に言う
ナノは嫌だよ。...秘密にするって
約束してたけど、でもナノには
知っておいて欲しいから言うね。
キノが女嫌いを克服しようと
思ったのはナノの為なんだよ。」

那野「俺の為?」

妃乃「ナノがクラスメイトから
女みたいな弟がいるってからかわれたのを
見て、キノは悔しかったんだって。
自分のせいで大好きなナノに
迷惑かけてるって知って
変わりたいって思ったんだよ。
だから、頑張るキノの応援くらいは
してあげてもいいんじゃないかな?
私も応援してもいいんじゃないかな?」

那野はため息をついた。

バカだな、私。
せっかく仲直り出来たのに
また那野を傷付けちゃった。