仁野「そりゃあナノも切羽詰まるよな。」
妃乃「ニノ。教えて!
何で私は今、ナノと喧嘩してるの?」
仁野「ナノはヒノの事が好きなんだよ。」
妃乃「私だって好きだよ!」
仁野は分かったよって言った後
私にも分かるように説明してくれた。
仁野「じゃあさ、例えばナノが
お前の友達...水瀬だっけ?
そいつと街を歩いてる所や
相談に乗ってる所をたまたま
お前が目撃したとして...お前は
1つも嫌な気持ちにならないの?」
妃乃「なるに決まってるじゃん。
めちゃくちゃ嫌だよ!
例え、私の友達でも2人きりで
会って欲しくないよ。」
仁野「それと同じ事を今のお前は
ナノに対してやってるんだよ。」
妃乃「でも、ナノにとってのキノと
私にとっての水瀬さんの立場は
全然違うでしょ?」
私たちが乗るはずだった電車が
大きな音と共に私たちの横を横切る。



