いつもの事だけど、仁野は
私の気持ちなんて
これっぽっちも考えない。
口を開けば那野、喜野って
いつも私を悪者にする。

妃乃「あんたはさ
キノの事気にならないの?」

仁野「は?何だよ、突然。」

妃乃「キノが変わろうって
すっごく頑張ってるのに
何で、あんた達、兄弟は
応援してあげないの?」

仁野「俺は散々あいつに協力した。
でも、どれだけ協力したって
あいつは変われねぇんだよ。
今までだってそうだった。
結果は初めから目に見えてるじゃねぇか。」

妃乃「でも、今回は
上手くいくかもしれない!
何で初めから上手くいかないって
決めつけるの?キノの頑張りを
応援してあげないの?」

他人だから、仕方ないって
言われればそれまでだけど
私にだって気持ちはある。

でも、そんな事よりも
...そんなに大切なら最後まで
ちゃんと喜野の頑張りを見て欲しい。