那野「ヒノは誰が大切なんだよ?」

那野の気持ちは分からない。
今の那野の言葉の意味も分からない。
でも、その質問の答えだけは分かってる。
私にとって1番大切な人は那野だ。

妃乃「ナノだよ。
ナノに決まってんじゃん。」

那野「だったら、行動で示してくれ。」

妃乃「行動って?」

那野「俺の事が大切なら
キノの所へは行くな。」

ーコンコン

喜野「ナノにい?ヒノ?いるの?」

那野は私の口を唇で塞ぎ抱き締める。

喜野「開けるよ?」

ーガチャ

私たちのその姿を目の当たりにした
喜野は紙袋を床に落とした。

喜野「...ごめん。邪魔したね!」