妃乃「いいんだよ。キノ。
立派な理由じゃなくても
素敵な理由ならいいんだよ。
最高だよ!キノのその理由。
もしも、皆が今のキノの気持ちを
知る日がやってきたとしても
誰もキノの事を責めたりしないよ。」
優しい喜野だからこそ言える言葉。
本当に素敵な理由だと思った。
喜野「僕はさ、ナノにいの事もニノの事も
大好きだから、僕のせいで2人が
悲しい想いをするのは嫌なんだ。」
妃乃「ナノもニノも
辛い想いなんてしてないよ。
2人は今までずっと
キノの事を守ってくれたよね?
それは、キノと同じように
ナノもニノもキノの事が大好きだからだよ。」
喜野「ヒノ。ありがとう。」
妃乃「え?どうしたの?突然。」
喜野「ヒノはいっつも
僕の味方でいてくれたのに
今まで、お礼言った事なかったから。
本当にいつも、ありがとう。」
妃乃「ううん。私は何にもしてないよ。
でも、ありがとうって言ってくれて
ありがとう。絶対頑張ろうね!
少しでもキノが変われるといいね。」
喜野「うん。」
心の底からそう思った。
こんな風に周りに苦しめられている
喜野の苦しみが少しでも
なくなればいいのにって。



