水瀬さんは小さくガッツポーズをすると
ニノとナノに笑顔を向ける。
香夜「土曜日までに、ニノくん。
ナノ先輩。キノくんへのレクチャー
よろしくお願いしますね。
後は2人の腕にかかってます。
これは2人のためでもあるんですから
協力して下さいね。」
那野「ああ、分かった。」
仁野「喜野が変わるなら協力する。」
なんとなく、水瀬さんの
私欲を満たすための
作戦のような気もするけど
これで喜野の苦手克服が出来るのなら
それはそれで喜ばしい事だ。
幼馴染だからこそなのかは分からない。
だけど、私はずっと喜野の事を
可哀想だなと思っていた。
何も悪い事をしていないのに
周りの変化のせいで変えられてしまった
喜野が元通りに戻ればいいのになと
心の片隅で思っていた。



