その通りだなって思った。
私たちは昔から何をするにも
皆一緒で、ずっとこの時間が続くと
思い込んでいるけど、結局は個々の
人生を歩まなければならない。
4人で1つではいられない。
水瀬さんの言葉に気付かされたのは
キノだけじゃない。
私もナノもニノも皆が納得した。
私たちはこのままじゃいけないんだと。
那野「荒療治って具体的には?」
香夜「キノくん!私とデートしましょう!
今度の土曜日に2人で。」
喜野「嫌だよ、僕は...」
何かを言いかけてやめた喜野は
今までに見た事がないくらい
凛々しい表情だった。
香夜「まずは1歩を踏み出すんです。」
喜野「...分かったよ。行くよ。」



