お昼休みになると那野が
私の事を迎えに来る。
私の隣にいる喜野と水瀬さんを見て
ため息をついた。
妃乃「ごめん、ナノ。
キノが拗ねちゃったから。」
那野「警戒すべきはこっちだったな。」
妃乃「本当にごめんね。」
那野「仕方ない。
弟が迷惑かけて悪かったな。」
私の頭を撫で、喜野の弁当箱を
持つと那野はスタスタと歩き始める。
渡り廊下の横に設置されてる
テラス席に座ると
喜野の前に弁当箱を置いた。
那野「キノ。あんまりヒノや
彼女に迷惑かけるなよ。
共学の学校に通うと決めたのは
お前だろ?」
喜野「そうなんだけど、やっぱり
女の人は苦手なんだ。
ヒノや水瀬さん以外と
仲良くしたくないんだ。」



