人目につかない隅っこの方。
小さい頃から喜野は
そうゆう場所が好きだから。
水瀬さんと探しに向かうと
案外早く喜野は見つかった。
妃乃「キノ。授業始まるよ。」
喜野「良かった。ヒノだあ!
さっきね僕、女の人に
追いかけられて...すごく怖かったんだ。」
妃乃「でもさ、キノ。
いつまでも逃げばかりじゃ
ダメだよ?ニノも心配してたよ。」
喜野「でも、やっぱり
女の人は苦手なんだ。」
妃乃「うーん。」
私が頭を抱えていると
水瀬さんがパチンと手を叩いた。
香夜「克服しましょう!キノくん。」
喜野「え?」
妃乃「克服するってどうやって?」
香夜「いいお手本が
いるじゃないですか。すぐ近くに。
とりあえずお昼休みに話しましょう。」
水瀬さんはそう言うと
教室に向かって行った。



