仁野「キノは?」
妃乃「ニノの所に行ったでしょ?」
仁野「来てないけど。」
妃乃「じゃあどっかで
誰かに捕まってるのかもね。」
仁野「見に行ってやれよ。」
妃乃「あんたが行きなさいよ。」
仁野「つーか、お前な。
俺にキノ押し付けてくんな!
同じクラスなんだから
お前が何とかしろよ。」
妃乃「知らないわよ。
あんたの弟でしょうが!
どうせ持って来ないからって
あんたのクラスの授業の分まで
毎度毎度、教科書を持ってきてくれる
優しい弟の事を守ってあげんのが
あんたの役目でしょ。」
普通の喧嘩では絶対に勝てないけど
口喧嘩では私の方が1枚上手だ。
舌打ちしながらも仁野は
喜野の事を探しに行った。



