那野「先生って愚かなんですね。」

先生「え?」

那野「留学を希望してる者は
この学校に沢山いるはずです。
どうして俺なんですか?」

先生「新堂はいつも学年トップだ。
学校としても、新堂のような
優秀な人間に留学へ行って貰いたい。」

那野「尚更、愚かですね。」

先生「新堂にとっても
悪い話じゃないと思うんだ。」

那野は時々、すごく冷たい。
相手が誰であろうと
その冷たさは変わらない。

だけど、悲しくなる。
そんな那野を目の当たりにするのは。
本当はとても温かい心を持っているのに
冷たい人だと思われるのはものすごく嫌だ。