新堂三兄弟のお姫様


妃乃「ナノ、少し話せるかな?」

那野「うん、話そう。」

自動販売機の横に設置されてる
ベンチに私が座ると那野は
レモンティーを手渡し
その横に腰掛けた。

妃乃「今、ここで謝れば
優しいナノは私の事を許してくれる。
何も問題が解決しなくても許してくれる。
でも、それじゃダメだと思うんだ。
許されてばかりじゃダメだよ。」

那野「さっき、仁野も言ってたけど
俺はいつも自信がないんだ。
ヒノの事となると弱気になる。
この間のは完全に八つ当たりだった。
本当にごめん。ヒノは悪くないから。」

ほら、やっぱり那野は優しい。
いつでも私を許してしまう。
例え、私が間違っていても。