仁野のおかげで久しぶりに
那野と話す事が出来た。
妃乃「そうだね。なんだかんだ
ニノって結構、大事だもんね。」
仁野「ナノってやっぱり捻くれてんな。
俺がいなくなるとキノの面倒を見る奴が
いなくなるから厄介なだけだろ。」
那野「違う、本当にそう思ってる。
今までずっとお前の姿を見る事が
出来たから、お前の事を面倒な奴だと
思う事が出来たけど、今日から
それさえも出来なくなる。
寂しいと思うのは当たり前だろ。」
仁野「何言ってんだよ。
同じ家に帰るじゃねぇか。」
那野「無理はするなよ。
何かあったら、俺たちに話せ。
学校を辞めたくなったり
別の道を見つけた時は必ず誰かに話せ。
お前は、いつも1人で勝手に決める。
何の相談もなしに、悩みも打ち明けずに
勝手に答えを出す。でも、たまには頼れ。
俺はお前の兄貴なんだから。」



