新堂三兄弟のお姫様


仁野「何年、俺の兄貴やってんだよ。
本当、昔から俺たちの事に興味ねぇのな。」

那野「やりたい事はちゃんとあるのか?」

仁野「そうでなきゃ編入なんてしねぇよ。
大学の付属高校だから
卒業すれば楽にその大学に入れる。
大学に進学する為の授業も行われる。
俺は、手っ取り早く弁護士になりたいから
こんな高校よりもそっちのがいい。」

そう言って笑った仁野は
とてもいい顔をしていた。

仁野は今日から仁野の人生を歩む。
寂しくてもその門出は祝ってあげたい。

那野「そうか。...なら、いい。
でも、寂しくなるな。」

仁野「は?」

那野「お前がいなくなると。
ヒノもそう思うだろ?」