妃乃「ニノはぶっきらぼうだけど
怒りながらもいつも私に
正解を教えてくれた。辛い時、悲しい時
キノの気持ちが分からない時
ナノと喧嘩した時、いっつも
ニノが助けてくれた。教えてくれた。
泣いてもいいんだって思えた。
ニノには素直に何でも話す事が出来た。
ナノに遠慮して言えない気持ち。
キノが悲しむから話せなかった
学校の友達の悪口。
全部、聞いてくれたのはニノだった。
ナノと別れるのは嫌だけど
ニノがいなくなるのも嫌だ。」
仁野は私の元へやってくると
今まで聞いた事のない優しい声で言った。
仁野「お前がナノと
別れるのなら俺が貰ってやる。
学校も辞めない。」
仁野にはいなくなって欲しくないけど
その言葉に首を縦に振る事は出来ない。
