新堂三兄弟のお姫様


人の悲しみを共に背負える喜野は
やっぱりとても優しい人。

3人違って、3人共いい所が沢山あって
だからこそ、私はずっとこの3兄弟が
大好きで、その中にいる事が
私の誇りだった。

教室の扉を開けると水瀬さんが
私と喜野に向かっておはようと言った。

妃乃「おはよう、水瀬さん。
ごめんね。喜野とはたまたま
時間が被って一緒に登校しただけだから。
でも、不快な思いをさせたならごめんね。」

香夜「気にしてないよ。
でも、そんなつまらない事で謝らないで。」

妃乃「本当にごめんね。」

また謝った私を見て水瀬さんは
ため息をついた。