仁野「前に言っただろ?
男は1番にこだわるんだよ。
1番好きだって那野に言ってやれよ。
言っとくけどこれが最後だからな。」
妃乃「最後?」
仁野「そろそろ上手くやれよ。
1人でちゃんと那野と向き合え。
いつまでも俺や喜野がいると
思ったら、大間違いだからな。」
いつの間にか弁当を食べ終えていた
仁野はそれを片付けると
そそくさといなくなった。
仁野の言う通りだと思う。
だけど、やっぱり今の私の
気持ちを那野に伝えるのは
違う気がした。
だって、あまりにも勝手すぎる。
やっぱり私はまだ
仁野の事も喜野の事も
大切にしたいから。
大切な人は三兄弟なんだから。



