私が那野を好きになったのは
小学生の頃だった。
その時から、あの三兄弟はモテていた。
毎日一緒が当たり前で
私にとっては空気のようなもので
でも、周りからすれば私は
疎ましい存在だった。
昨日まで休み時間に遊んでいた
友達の誰かが言った。
『私、ヒノちゃんの事嫌い。
今日から皆であの子はぶこうよ。』
誰かが言ったその一言で
友達がいなくなった。
喜野も仁野も別のクラスだったから
私はいつも1人ぼっち。
休み時間も楽しかった給食の時間も
誰も話してくれなくなった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…