仁野「いつ見てもお前の
弁当美味そうだな。
妃乃のお袋、料理上手だもんな。」

妃乃「何で来たの?」

仁野「たまにはお前の顔見ながら
飯でも食おうと思って。
1人で食うのも飽きたしな。」

妃乃「女の子が沢山誘いに来るでしょ?」

仁野「料理が下手でも毎日作ってくれる
お袋の微妙な飯が更に微妙になるだろ。」

那野の話をしないのが仁野の優しさだ。
いつでも仁野は優しい。

何を話すでもなく仁野は
黙々と弁当を食べ始める。

仁野の優しさが身に染みて
涙で視界が揺らいだ。