多分あれは、ゴールデンウィークの開けた頃。


席替えがあって、私の隣に、小林春馬(はるま)
後ろに、西条光輝(こうき)となった。


最初のうちは、ふつーに過ごしていた。


そう。最初のうちは。



少しすると私はいじられるようになった。



机をけられる。馬鹿にされる。ゴリラと呼ばれる。



最初はのそのくらいだった。


でも日に日にいじりはエスカレートし、私はいじめられてると感じるようになった。



辛くて、授業中に泣いてしまうこともあって、そうすると、春馬くんと光輝くんは、



「おい!真夏泣いてるぞ!マジでぶせーんだけど」



「やっべッッー目腐るわ」



そういう言って笑っていた。