結局、プールを出たのは16時だった。

11時に来たから、実に五時間もいたことになる。

もちろん度々休憩したり、お昼御飯は食べたが、よくこんなに遊んだものだ。

帰りの電車は皆疲れきっていて、会話がほとんどない。

瀬野くんに至っては寝る始末。

「久しぶりのプール最高だった。」

「うん、よかった。

それにしても、優実ちゃんは泳ぐの早すぎ。」

「優実は運動全般得意だから。」

「まぁね~」

誉められて上機嫌な顔を見せる優実。

「まぁ遥斗も運動は得意だけど。」

「あ、そういえばバスケも上手かったよね。」

「うん。」

「」