「おはよう。」 いつものように優実と話していると、盛岡くんの声が聞こえてきた。 「おはよう、盛岡くん。」 「おはよ。」 「今日一時間目なんだっけ?」 「確か、数学だった気がする。」 「ありがとう。 あれ、宿題あったっけ?」 「あるよ。」 「え、やってない…」 「もー、優実嘘つかない。 今日は宿題ないよ。」 「嘘かよ。」 「騙される方が悪い。」 朝はこうして雑談しているうちに、いつの間にか時間は過ぎている。