「いらっしゃいませー」
お昼過ぎ、真未はコックコートのまま販売スペースに立っていた。
接客用の制服もあるのだけれどフリフリのエプロンで可愛さ満載、自分には似合わなさそうなので丁重にお断りした。
「あの、お願いします……」
「畏まりました。
こちらでお召し上がりですか?お持ち帰りですか?」
「あ、えっと、これは持ち帰り用で……それで、あの……」
トレイにパンを乗せてレジにやってきた女性はおどおどしながらメニューを見て何か悩んでいるようで、視線の先を追うと期間限定のクロワッサンアイスを見ていた。
「バニラアイス……チョコレートアイスも美味しそう……」
どうやら中に挟む二つのアイスの種類に悩んでいるようで、ぶつぶつ呟いては視線を左右に動かしていた。
「こちら、一種類ずつアイスを挟むこともできますよ?
二種類の味が楽しめてお客様には好評です」
「あ、じゃあそれでお願いします」
話しかけるとそのお客さんは顔を赤くして恥ずかしそうに視線をさ迷わせている。
まるで小動物のようなその女性は黒渕メガネに真っ黒なロングヘアー、服装はオシャレとは言い難いファッションセンスだったがどこか可愛らしさを兼ね備えていた。
お昼過ぎ、真未はコックコートのまま販売スペースに立っていた。
接客用の制服もあるのだけれどフリフリのエプロンで可愛さ満載、自分には似合わなさそうなので丁重にお断りした。
「あの、お願いします……」
「畏まりました。
こちらでお召し上がりですか?お持ち帰りですか?」
「あ、えっと、これは持ち帰り用で……それで、あの……」
トレイにパンを乗せてレジにやってきた女性はおどおどしながらメニューを見て何か悩んでいるようで、視線の先を追うと期間限定のクロワッサンアイスを見ていた。
「バニラアイス……チョコレートアイスも美味しそう……」
どうやら中に挟む二つのアイスの種類に悩んでいるようで、ぶつぶつ呟いては視線を左右に動かしていた。
「こちら、一種類ずつアイスを挟むこともできますよ?
二種類の味が楽しめてお客様には好評です」
「あ、じゃあそれでお願いします」
話しかけるとそのお客さんは顔を赤くして恥ずかしそうに視線をさ迷わせている。
まるで小動物のようなその女性は黒渕メガネに真っ黒なロングヘアー、服装はオシャレとは言い難いファッションセンスだったがどこか可愛らしさを兼ね備えていた。



