向かいの椅子に座る朝陽のトレイには山盛りのハンバーガーが乗っていて、ポテトとドリンクだけ頼んだ真未は顔を引きつらせた。
「そんなに食べて晩ごはん食べれなくならない?」
「いや?むしろもっと食べれるけど」
紙に包まれたハンバーガーを取り出して豪快にかぶりついていく朝陽の食欲に驚かずにはいられず、真未は何度も瞬きをした。
「それより俺、一度岩沢さんとゆっくり話したかったんだよね」
「私と?」
「そう!高校の時からKaiserのファンだって言ってたじゃん、それってデビューした時からってことだろ?
俺もその頃からファンでさ、話が合いそうだと思ったんだよね」
にこにこと嬉しそうに笑っている朝陽からKaiserへの想いが伝わってきて真未は微笑んだ。
「……私にKaiser語らせたら長いわよ?」
「上等。
その代わり俺の話しも聞いてもらうし?」
それからは二人で絶えることなく話をした。
Kaiserの魅力、曲のよさ、今までほとんど話したことがなかったのが嘘のように気があって盛り上がり、いつの間にか連絡先の交換もしていて、今度ライブに行く約束までしていた。
家に帰って我に返ってから軽く自己嫌悪に陥る。
彼女がいる相手と連絡先交換して、さらに出かける約束するって、何考えてるんだ自分……。
「そんなに食べて晩ごはん食べれなくならない?」
「いや?むしろもっと食べれるけど」
紙に包まれたハンバーガーを取り出して豪快にかぶりついていく朝陽の食欲に驚かずにはいられず、真未は何度も瞬きをした。
「それより俺、一度岩沢さんとゆっくり話したかったんだよね」
「私と?」
「そう!高校の時からKaiserのファンだって言ってたじゃん、それってデビューした時からってことだろ?
俺もその頃からファンでさ、話が合いそうだと思ったんだよね」
にこにこと嬉しそうに笑っている朝陽からKaiserへの想いが伝わってきて真未は微笑んだ。
「……私にKaiser語らせたら長いわよ?」
「上等。
その代わり俺の話しも聞いてもらうし?」
それからは二人で絶えることなく話をした。
Kaiserの魅力、曲のよさ、今までほとんど話したことがなかったのが嘘のように気があって盛り上がり、いつの間にか連絡先の交換もしていて、今度ライブに行く約束までしていた。
家に帰って我に返ってから軽く自己嫌悪に陥る。
彼女がいる相手と連絡先交換して、さらに出かける約束するって、何考えてるんだ自分……。



