「さすが、朝陽君の彼女だけあるな」

「そうでしょう?
すごく男前で格好いいんですよ」

「なんで陽菜姉が自慢げなのさ」

穏やかに話し出す三人を前に真未はじーっとお知らせを見てから、これ貰っていいですか?と聞いた。

「どうぞ」

「ありがとうございます!」

後で朝陽の都合のいい日を確認しておこうと貰ったお知らせの紙を大事に元通りに折り畳むと、そっとポケットに入れた。
そんな真未の行動を見ていた勇人は、困ったな……。と呟いた。

「それしか考えていなかったから他に思いつかない。
何かお礼になることはないか?」

「お礼、ですか……」

うーん。と考えてふと思いついたことに真未は陽菜と勇人を交互に見ると、出来ればなんですけど……。とお礼としてもらいたいものを口にした。
それを聞いた二人は、そんなことでいいのかと驚き、朝陽は一人、真未らしいな。と笑っていた。