空を見上げれば…

「いや!!」

おじさんをつき飛ばして
もがき、なんとか逃れると
後ろも振り返らず走った

下駄なんか気にしない
浴衣だって気にしない

とにかく逃げなければ…
その一心だった

足が痛い
もう、疲れた…