空を見上げれば…

そう言って刹那の背中を押す

「じゃあね、美月、また、明日」

「うん!」

刹那は最初は不服そうだったけど
だんだん笑顔になっていった

私がみんなの幸せを邪魔しちゃいけない

後ろを振り返ると、
宇都宮さんが野々原君に寄りかかっていた

「ごめん、美月、俺宇都宮送っていくわ」

「わ、わかった!
私も、教室に忘れ物したんだー!
ちょうど良かったよ!」

「え、」

「じゃあねー!」

泣くな
泣くな

これが現実でしょ

急いで教室に行く