昼間、店をささに頼んで

俺は咲の検索に専念した。

結果は……………





「咲。
このまま聞いて欲しいことがある。
答えたくないことは……話さなくて良いからね。
俺が居なかったのは……………
副業の為なんだ。
詳しくは話せないけど………探偵のような仕事を
ささとやってる。
だから、昼間と夜で…………分かれて店に出てるんだ。
それから……………俺に今、彼女はいない。
だから変な気を使って、出て行こうとしなくていい。」

目を丸くして驚く咲。

「因みに、咲のアパートは……
今月いっぱいで、解約した。
ここしか住むところがないからね。」

これには、驚きよりも怒りが沸いたらしく

「ちょっと、圭兄。
どういうこと!
どうして勝手に決めたの!!」と怒り心頭だ。

まぁ、そうだろうけど………

こうでもしないと言うことを聞きそうにないからね。

よくよく調べて見ると

あのアパートは、最悪物件だった。

ほぼ、独身男ばかりで………

肉食獣の中に、咲を帰す訳にはいかない。

まだ怒っている咲を無視して

「それから………。
さっき話した探偵のような仕事を利用して………
咲の家族を調べた。
…………………………ごめん。」

こっちの方が問題なはずなのに

「そっかぁ。
びっくりした?」と聞いてきた。

正直………………驚いた。

双子の娘のはずなのに…………

咲は、いないことになっていた。