私、星川美月。私が通学している秀架(しゅうか)女子高校は、県内トップの難関校で、お嬢様学校と言われてる。そんなところにいると、疲れる。先生や親からのプレッシャー、周りの目を気にしないといけない。楽なんてしてられない。だからこそ、秀架女子は、みんな仲が良い。                 ある日の休憩時間、クラスの有村心奏(ありむらかなで)と話していたら、放送で学校長に呼ばれた。校長室入ると、学校長が「単刀直入に言うが、この学校を辞めて、愛咲高校に転校しないか?」と言われた。一瞬、私は戸惑った。(なんで、急に)とは思ったけど、なんとなく分かった気がした。(愛咲高校って、たしか...弟が通っている学校で俳優・女優科や声優科とか、芸能界に入りたい人が通う学校だったはず…。)考えていると、学校長が「理由は、愛咲高校の先生に聞いてくれ。」と言われ、私は「少し考えさせてください。」と言って校長室をを出た。

              数日後
朝。「お母さん。私、愛咲高校に行くことにする。」お母さんは、「分かった。先生に連絡しとくね。」とだけ。

              転校日
「美月~!転校しないで~(泣)」
「心奏、泣かないで!可愛い顔、台無しだよ!」
「だって~!(泣)」
「美月。もう、行かないと仕事に間に合わないよ。」
「心奏。またね!」