『神野、ちょっといいか?』

今私のことを呼んだのが駒井隊長。
30歳の若さだが、現場数が多く、人命救助にて成績が優秀なため、去年隊長となった。

「はい。」

「隊長、なんでしょうか。」

『あぁ。ミーティングで全体に話すが神野には先に言っておく。
今日からうちの班に配属される新人は3人。そのうち1人は女性だ。』

「…そうですか。」

女性隊員が来てくれて嬉しい。だけど両親が死んでからというもの私は笑顔、、、と言うか喜ぶのが下手くそになってしまった。人前で自分の感情を出すのは昔から苦手だ。


『神野、、全員で新人3人を育てよう。だからそんなに不安に思うなよ。』


そう。この人は私の兄のひとつ上の先輩て高校、大学と一緒だ。
だから両親が亡くなったのも、私の性格のことも全部知っている。