大学を卒業して新卒で配属された横浜消防署はこの春で5年目。消防士になりたいという人は数多く居る、だけど私みたいな女性で消防士になりたいという人は少なく、職場は男性ばかり。

男性には相談しづらいし女性の後輩が欲しいけど学校に女性が入学し、訓練を受けた所で男性についていけず、結局退学したり学部を変更する。

だから毎年春になると
なぜ自分は消防士になれたのか考える。


けど答えなんて見つからない。
親を早くに亡くしたことや、兄が医学部に合格し、入学したことから人助けのできる仕事に就きたいとは思っていた。しかし、介護士や看護師など他にも選択肢はあった。なのに自分はなぜ消防士を志したのだろう。