あぁ、余計なことまで言ってしまった。
こんなこと神界じゃなかったのに。


‘それは恋というのではないですか?’

‘ご自分でも自覚されてるでしょうに’

‘厄介事には手を出さないように’



従者には勘づかれ、大神には止められたが。

こんなことが我が身に起こるとは。

さっさと神界に帰りたかったのに。





俺はゆそのを好きになってしまった。




いつからか自覚はないが、たぶん出会ったあの瞬間から気になっていた。

素っ気ないふりをして、周りを遠ざけ独りになろうとする彼女が気になって仕方なかった。

神家だからと理由づけていたが、もう無理だな(笑)

まぁこの想いは仕舞っておこう。