それに、ため息をつく沙羅。



「・・・っと、ココかな?」



思いっきり、沙羅はドアを蹴り飛ばした。



部屋の中には・・・鎖に手首を巻きつけられている誠也の姿。



傷だらけで、息も結構荒い。



「あ、居た♪」



沙羅は誠也を見つけて、上機嫌になる。




「ったくよ・・・あんな、罠に引っかかって捕まった俺ってどうなのさ」




鎖をいつの間にか、外して首を回している誠也。




「罠?あ、幸也おじさまかぁ・・・」



ニヤリと笑う沙羅。




「沙羅、お前が探す者なら・・・多分。地下だな」



誠也は沙羅に言った。



「地下?あるの?」



沙羅は首をかしげる。




「あるさ。ただ、見つけれなかっただけ」



誠也は沙羅を見下ろす。



身長差で・・・



沙羅が165cm。


誠也が180cm。