沙羅は、大きく跳躍し黒月を上から白蛇の頭を狙って振り下ろす。



白蛇は頭を振り、避けるが、沙羅はニヤッと笑って背中にそのままの勢いで振り下ろす。



白蛇は声になっていない音を上げる。




「ギャォゥッーーーーー!!」



沙羅は、白蛇の背中から飛び降りて、距離をとる。



その頃、秋冷は悠里と麗夜たちを集め沙羅を見ていた。



「流石・・・黒月と相性バツグンだな」


秋冷は呟き、ニヤリと笑う。


「・・・お前は誰だ?」



大輝が緊張をあらわに秋冷に聞く。



「あ、初めまして、土御門秋冷です。この度は・・・沙羅を見守ってくださりお礼を申し上げます」


秋冷は大輝に深々と頭を下げた。



「は?」


大輝をともいい、麗夜もわかっていなかった。



「俺は、沙羅の・・・」



秋冷は言葉を一旦切った。



「最初で最後のパートナーでした」



麗夜たちは、驚きのあまり声が出せなかった。



「2年前まで、です」


秋冷は目を細めた。