†戦慄の交響曲†

その頃、飲み込まれた沙羅は・・・



「さて・・・どうしよう」




胃に送られていた。



溶け出すのも、時間の問題だ。




「ヤバイ・・・」




胃液が溜まり出した。




「爆破・・・するしかないよな・・・コレって」



途方にくれていた時・・・決意を固めていた。



溶けると、絶大な霊力が白蛇にもたらす事となる。



ならば・・・爆破するしかないのだと・・・



「―炎を司る神よ


汝は万物を滅する者

燃やせ

その邪なるものを」


呪詞を唱えた。


小さい穴が白蛇に空いた。



そこから、沙羅は飛び出た。



だが、その穴は・・・沙羅の霊力によって回復した。



呪詞を唱える時に、大量に放散してしまったのだ。



「沙羅!」


秋冷が駆けつけてくる。


が、それを沙羅は止めて・・・神殿にある水を頭からかぶった。