†戦慄の交響曲†

沙羅は・・・白蛇に飲み込まれた。


「沙羅!!」



悠里が悲鳴を上げて近づこうとすると、秋冷が止めた。




「離して!!お願い!!」



悠里は、秋冷の手から逃れようと暴れる。



「じっとしろ!!」



秋冷が怒鳴った。


悠里は驚き、大人しくなったと思いきや・・・涙を流していた。



「悠里?沙羅は・・・簡単には死なないよ」


秋冷は悠里の髪を撫でる。



悠里は頷いたのを見て、秋冷が端にある木の根本に行った。


「じゃまになるから、此処で大人しくしろよ?」


悠里を根本に置き、結界を張ってから自らも、戦場に向かった。