†戦慄の交響曲†

そのとき、大きなシロヘビが神殿から出てくる。



「白蛇・・・様。今年の生贄は絶品ですぞ」



この白蛇の嫁入りを代々、受け持つ一族の男性が言う。



私は・・・気に食わなかった。人を料理の品物みたいに言うから。



≪確かに・・・今宵は・・・我が・・・復活できるぞ・・・≫



白蛇は悠里に触れようとした瞬間。




1つの影が白蛇に向かって札を飛ばしていた。



・・・この・・・霊力の・・・高さは・・・まさか



影を見ると、居た。――土御門秋冷が・・・



「やはり・・・居たのだな?白蛇よ」



私は、この声に聞き覚えがあった。



そう、懐かしさと・・・嬉しさを覚えていた。



「秋冷!・・・悠里!」


秋冷は、私の少しの間の幼馴染だった。



私が住んでいる家の近くに秋冷が少しの間住んでいた。




私は、白蛇が怯んでいる隙に、悠里の手を取るために前に出た。




「させぬわ!!!」



人々が秋冷を抑えるために向かった。




私は・・・それを絶好のチャンスとして・・・



――ピィィーーーーー