そして、夜。



「さて、大輝クン。私は先に行くね?私も行かないといけないから・・・また向こうでね」



沙羅は、家に帰った。



家に帰ると、母親と父親、妹が行く準備をしていた。



「沙羅。早く服に着替えなさい」



母親に服を渡され着る。黒の着物だった。



「・・・は~い」


いつもどうりを装って着物を着る途中に黒の下着と黒のコートを着込んでおく。



普通なら、ごわごわになるが、何故か普通の体系を留めていた。



その下着とコートは本部の特注。



「さて・・・嫁入り娘のところに行くぞ」



父親に促され、向かった――悠里たちの居る芝生の公園へ。




「沙羅・・・何処行ってたの?」


悠里は、真っ白の着物を着ていた。



「ちょっと、気が動転してね?川に行ってたんだよ」



沙羅は悠里を見て苦笑した。



ちょうど、沙羅の家が最後だったのか・・・歩き出す。



悠里を真ん中にして、前後左右に人が並ぶ。



始まった・・・白蛇の嫁入りが・・・