愛逢月にレモネードを。



「侑架、会長って人気なの?」

「当たり前でしょ。普通会長と話せるのは生徒会の人だけなんだから」

「え…あ、そうなんだ…」


目も合わせてくれない侑架がなんだか怖くて、怯んでしまう。


すると彼女はパッと私の顔をのぞき込んで


「恵まれてるよ!莉織!良かったね!」

「え?」

「今まではね、生徒会に宮苑さんって人がいるんだけど、その人が流星先輩の彼女さんに一番近いって言われてたの!
みんなも、宮苑さんには敵わないしお似合いだから応援しててさ」