明るい茶色の髪をクシャッとしながら、"笑ってんじゃねぇよ"と文句を垂れる。 ふと髪がかけられた右側の耳を見ると、金色の小さなピアスと一緒に綺麗な青と桃色のグラデーションがかったピアスがつけられていた。 「ピアス、綺麗だね」 「…っ!!」 何気なく言った私の言葉に敏感に反応し、 御門くんは髪で耳を隠してしまった。 「罰だよ」 「罰?」 「…」 それ以上は、何も言わなかった。