桜の木の下で

気にしない。気にしない。
私はもう菅田さんを諦めたんだから。

私は、今日を楽しむって、決めたんだ。
美味しいもの食べて、また仕事に励むんだ。

よし、メニュー。
どれも美味しいそうだなぁ。

「……迷う……ピザも食べたいし、
あぁーパスタも食べたい。
それにデザートも美味しそう。
どうしよう……」
「なぁ。美味しいそうなものばかりだろ?」
「う、うん。って私、今声出てた?」
「うん。出てた」

楽しそうに笑う坂下さん。

私は心の中で言ったのに……。
これじゃぁ、ただの食いしん坊じゃない?
恥ずかしい。

「ピザは、2人で食べようか?
そうすれば、ピザもパスタも食べれるよ」

ニコニコしながら、提案してくる坂下さん。


「うん。そうしようかな?」
「じゃぁ、決まりな」

私達はピザとそれぞれパスタを注文し、
デザートまで注文した。