桜の木の下で

最近は、紀輝、さくらと
飲んだりすることが多かった。

そこに葉月という女もいた。
俺とその女をくっつけたいのか?

でも無理だ。
俺は興味が無い。

相手も俺に興味が無いみたいだ。

あ~、よかった。

いつもならしつこく声をかける女が
ほとんどだ。

でも葉月という女は
言い寄ってこなかった。

2人が送って行けと言うから行くが、
いつも1人で帰れるという。

花火大会も4人で言ったが、
1人で食べ物買ったりして
少しは頼ればいいのに、
全部1人でやろうとする。

コイツは甘え方を知らないのか?
それともそんなに俺が嫌なのか?

少し腹が立った。

花火も始まってしまうから
アイツの様子を見に行った。

まだ屋台で並んでいた。

どんだけ買うんだよ。
そんなに腹減ってたのか?

ふふっ。
少し笑ってる自分がいた。

話しかけると、驚いた表情をしていた。
嫌なのか?
俺といるのがそんなに……嫌なのか?

それならもっといてやる。
一緒に並んで、一緒に紀輝たちの元へ帰った。